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映像は「目的」なのか?「手段」なのか?

6万円で作られて、1.2億円の売り上げをもたらしたという動画がある。

6万円で制作され、2000万回再生され、1億2000万円を売り上げたYouTube動画

年老いたデジタルマーケティングと無縁な社長の元に、デジタルネイティブな若者が現れて、会社を救うという物語。

今後、こういう事例はしばしば現れるであろう。
もしかしたら、すでに星の数ほどあるのかもしれない。
そして同じような動画の制作依頼が、クラウドソーシングの会社にどんどん舞い込むだろう。そのうち、一部は弊社にも来るかもしれない。

商機である。この波に乗れ!と経営者として思う。

だが、映像制作者としては戸惑う。

正直言って、こんな動画は作りたくないとさえ、思う。

なぜか?動画に愛を感じないからだ。

広告であっても、告知であっても、販売促進であっても、採用であっても、動画それ自体に愛を感じれないものは、私には関係がない。

では、愛とは何か?

それは制作者が撮影対象に感情移入しているかどうかだ。

感情移入している量が多いのが愛に溢れた動画だ。

そんなのなぜ分かるんだ?という質問がくることであろう。

答えは、「俺様がそう感じるから」だ。

制作者の感情移入の量なんて数値化できるものでも比較できるものでもない。
「感じるか否か」だけである。
自分はそれを感じれると思っているだけだ。
だから間違っていることも充分にある。

そんな不確かなものを大切にするということは、自分にとって映像とは目的なのである。作る事それ自体が目的なのである。

だから映像を手段としてのみ扱っているものを見るとイラつく。作ることでなく、そこから得られる結果しか見てない態度にイラつく。この頃はかなり慣れてきたが、それでもイラつく。

だがこれからは、手段のような動画が爆発的に増えることは間違いない。

仕事と割り切って、自分の技術だけを使って、効率的に作る制作者もこれまで以上に増えていくだろう。

この大きな流れに、流されて埋没しないために、どうすればいいのか?

手段の動画を徹底的にやって、その上でそれを完全に否定したものを作る、というアプローチしかこの大きな流れには逆らえない。

だから、6万円で1.2億売り上げれるような動画を作ってみたいと思う。

*なお、サムネイル画像はフリー素材アイドルMIKA☆RIKAさんからお借りしました。
こちらも素敵な試みだと思います。
mikarika_logo

代表取締役
里田 剛

仕事の魅力を映像化することで、中小企業を元気にする企業映像コンサルタント。1993年関西大学卒業後、テレビ番組制作会社に入社。テレビ東京「開運なんでも鑑定団」などでディレクターを勤めた後、TBS「サンデー・ジャポン」でサンジャポフリージャーナリストとして活躍。2006年、メディアフォーユー株式会社を設立し、企業映像の制作を開始。2010年、ITVA-日本コンテストで金賞を受賞。2013年、映文連アワードで準グランプリを受賞。2011年、ドキュメンタリー映画「マジでガチなボランティア」が、ハリウッドの映画祭、LA EIGA FESTで長編映画部門グランプリを受賞。

テレビ、映画で培った制作で、中小企業の魅力を映像化している。

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