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『マイク・ミルズのうつの話』という映画を観ました

こんにちは。映像制作会社メディアフォーユー、スタッフの市川です。

先日、『マイクミルズのうつの話』というドキュメンタリー映画を観に行ってきました。

抗うつ剤を飲んでいる5人の日本人の日常をありのままに描いた作品です。なぜ90年代以降にうつ病が爆発的に増えたのか、実態に迫りそれを探ろうというのが企画意図らしいです。

マイクミルズのうつの話

『人生はビギナーズ』を撮った監督ということもありましたが、うつ病に関心があったので、見識を広げれればと思って行ったのが経緯です。というのも、大学時代、部活の後輩でうつ病の人が所属していたのですが、「怠けているだけでは」と無遠慮で月並みな対応をしてしまったていたんですね。今にして思えば猛省です。

それで、観た結果ですが・・・。やっぱり、うつ病って何なのかよく分からなかった、というのが感想です。抗うつ剤を飲んでいるという点以外に、その人がうつ病を患っていると分かるような差異が見えてこないんですよ。全然、病気そうに見えない。

以前読んだ開沼博さんの『漂白される社会』で、「昔はと違い近年では、貧困で苦しむ人達とそうでない人達との差異が一目では分からない。隣にいる人も格差に悩んでいる人なのかもしれない」というようなことが言われていたのを思い出しました。その延長に、現代の病と言われるうつ病もあるのかと。要するに、いわゆる「中流」と「弱者」との境界線が非常に曖昧になってきており、うつ病にいる人達もその狭間にいるのでは、ということです。

ただ、うつ病の特性とか、うつ病の人達にある共通の行動原理が読み取れない作り込みだったから悪い作品だったのかというと、そうではないです。監督の力量だと思うのですが、登場人物の日常が非常に愛くるしいものとして映っているんですね。ドキュメンタリー映画にしては情報量が極めて少ないんですが、ただただ相手の人生を肯定して接する監督の姿勢には琴線に触れるものがありました。

自分もいずれ、その人がどういう人生をおくっていたのか描いた「他人の自分史」みたいなモノを作っていきたいなと思っているんで、監督の被写体との距離感など非常に参考になった部分が多かったです。淡々としているので観る人を選ぶかもしれませんが、何かしらの発見があると思います。もしお時間に都合が出来ましたら、是非どうぞ。

 

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