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カンボジアロケの感想1

先週、カンボジアに撮影に行ってきた。

今年の10月から劇場公開される作品のための取材である。

そこで感じたことを、これからシリーズで書いておこうと思う。

1)取材対象との距離感について。

今回の取材をしている間にとある関係者の方から

「やっぱり撮っている人の意図が見えちゃって自然じゃないのよね~」

とポツリと言われた。

カンボジアの村の人を取材していた時のことだ。

「いきなりカメラを向けて、さあしゃべれという感じが嫌だ」というのだ。

「まあ時間がないからしかたないのかもね~」とも言われた。

またその人は移動中にある映画を紹介してくれた。

カンボジアで生まれ、クメール・ルージュの虐殺を生き延びた映画監督リティー・バニュの「さすらう者たちの地」。

私は、その監督もその作品も知らなかった。

自分はなんだかんだ言っても、テレビで覚えた取材方法しか知らないんだなと改めて思った。

取材されるという行為は、カンボジア人であっても日本人であっても非日常的なものだ。

一方、取材する側にとっては、作品を作るための日常である。

締め切りや予算や思惑がある。

取材される側には、そんなことは全く関係がない。

このギャップをどう乗り越えるかが、制作者の力量である。

私は全く乗り越えられていなかったのだ。

そこで、いつものようにもがくのだが、最後はやっぱり

「何のためにつくるのか」

というところに帰る。

「誰が観て、どう感じでもらえると嬉しいのか」

これに尽きるのかもしれない。

カンボジアロケの感想1 への1件のコメント

  1. sharaku より:

    そんな貴方には是非この本を読んで欲しい。。
    横田安正著「ドキュメンタリー作家の仕事」出版社: フィルムアート社

代表取締役
里田 剛

仕事の魅力を映像化することで、中小企業を元気にする企業映像コンサルタント。1993年関西大学卒業後、テレビ番組制作会社に入社。テレビ東京「開運なんでも鑑定団」などでディレクターを勤めた後、TBS「サンデー・ジャポン」でサンジャポフリージャーナリストとして活躍。2006年、メディアフォーユー株式会社を設立し、企業映像の制作を開始。2010年、ITVA-日本コンテストで金賞を受賞。2013年、映文連アワードで準グランプリを受賞。2011年、ドキュメンタリー映画「マジでガチなボランティア」が、ハリウッドの映画祭、LA EIGA FESTで長編映画部門グランプリを受賞。

テレビ、映画で培った制作で、中小企業の魅力を映像化している。

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