本のように読んで想像する、グルーヴギアの採用動画

登場する社員が一言もしゃべりません。

でも、この人物がどんな人間なのかがわかります。

グルーヴギアは、インターネットメディア、ITソリューション事業などを行っている企業。

動画を見終わった感想は、大学生の頃にこの動画を見たら受けてみたくなるかも、です。

そんなわけで今回は、大学時代を思い返しながら採用動画を考えてみたいと思います。

就活をしている大学生はどんな会社に入りたいのか。

夢ややりがいを求めて企業を探す人もたくさんいるでしょう。

具体的な目標はまだ持ってないけど、いい会社、長く勤められる会社、に就職したと思う学生もいるでしょう。

「いい会社」って何なのか?

私も大学時代(10年以上前の話ですが)、こんな事を考えていました。

それから、かくかくしかじかで

今は新卒者向けの採用動画をつくる仕事をしています。

私が大学生の時に知りたかったのは

ただ、どんな人たちが働いているのか。それだけです。

 

今ではインターン制度などが充実しているのでしょうが、私の時代は

まだまだ限られた企業のみが行っていて、出遅れるとまず会社の中に入って

職場環境や社員の人柄を見られる機会はなかったと思います。

そんな想いもあってか、映像をつくる上で一番大切だと思っていることが

人物のキャラクター(性格、人柄)を見せることです。

会社の雰囲気、カラーを作っているのは社員なのだからこそ、

社員の想い、人柄が重要ではないかと考えています。

 

今回のグルーヴギアの採用動画は、2人の社員が登場しますが

彼らは一言も語りません。

変わりに、文字でそのときの状況や想いを伝えます。まるで本を読んでいるように。

文章から彼らの素の部分や性格、そして会社の社風を想像することができます。

 

テレビ的なドキュメンタリーでは、本人の言葉が最も重要な要素です。

感情や内面に秘めていることを、本人の言葉ではなくナレーションなどで伝えることはあまりするべきではないと考えているからです。

(なぜするべきでないかは、今回はおいておきますが。)

この採用動画もドキュメンタリーの別の形だと感じ、とてもいい作品を見れたと思いました。

会社HP:http://www.groove-gear.jp/