「グローバル」は学生の心に届くのか?KDDIの採用動画。

KDDIといえば、auのテレビCMの三太郎シリーズをよく見かけますね。

定期的に新シリーズを公開していておもしろいので、ファンも多いはず。

おもしろいだけではなく、どんなキャンペーンの宣伝なのかもわかるので

とても良い広告なのではと楽しみにしています。

 

さて、そんなKDDIの採用動画はどうでしょうか?

ちょっと調べてみました。

▼KDDI会社紹介ムービー(2016年新卒採用):完全版

 

■Good1【重厚感ある歴史が伝える「挑戦」の意志】

6分強という長めの動画の中で、洗練されたグラフィックと相まって、

会社の挑戦の歴史が印象的です。

太平洋初光海底ケーブル1万㎞、日米間初衛生テレビ、などの

具体的でインパクトのある事柄をしっかりアピールしていますね!

こんな大きなプロジェクトを語れるのは大手のKDDIならではのこと。

ぐっと引き込まれるオープニングです。

 

■Good2【世界中で働く社員の様子が見える】

気持ちの良いテンポで社員さんの顔やコメントが

たくさん入っているのも良いポイントです。

働いている風景や、短いですがインタビューやドキュメンタリー調の場面もあり、

取材対象は若手、ベテラン、グローバル、と盛りだくさんの内容。

非常に計画的な構成のもと、忠実に制作が進行された感じがします。

 

特に、「グローバル」の文字が目につきますね。

登場する社員さんも外国人風の人が多く、意図的な狙いがあるのでしょう。

海外志向の学生には興味をそそられる動画です。

 

■おしい!【雰囲気採用動画になってしまった動画後半】

全体的に高いクオリティなものの、内容には違和感が…。

前述したとおり、グローバルな感じ、挑戦的な感じを

意識していることは間違いないのですが、

結局「世界をどう変えようとしているのか」が見えてきません。

 

後半の社員さんのコメントは

「挑戦」「すべてはお客様のため」「変化する自分を楽しもう」「社会を変える」…などなど。

それって他のベンチャー企業とかがよく掲げている文言では!と、大変もったいない。

 

管理職のベテランの方々も、こんな社風ですと語っているばかりで、

具体的な事業内容が見えてきません。

 

加えて、インタビューの対象として選ぶなら、

学生が仕事のイメージをしにくい、最先端でグローバルな活躍をしている方に

フォーカスしたほうがよかったのでは…。

 

挑戦の切り口で攻めるのであれば、

何に対して、どんな風に挑戦しているのか、具体的であってほしかったですね!

動画のターゲット学生も定かではなく、海外志向のタイプなのか、

地道に営業タイプなのか、ぶれているように感じます。

 

◎まとめ

いかがでしたか?

カッコいい動画だっただけに、後半はちょっと辛口になってしまいましたが、、

今回もすぐにマネしたいポイントをまとめてみました!

 

☑会社の歴史を振り返ることで理解度と魅力がアップ。

☑社員と撮影場所はバラエティ豊かにセッティング。

☑何を一番伝えたいのかを明確に。

 

特に、一番最後の「伝えることを明確に」というのは

シンプルなことですが、動画でも、プレゼンでも最も大切なことです。

雰囲気動画を脱却し、伝わる動画づくりを目指していきましょう!

KDDI株式会社 採用サイト

http://recruit.kddi.com/