【新卒採用のコツ】中小企業のための採用戦略の立て方、まとめ。

暑い日が続きますね〜

さて!今回のテーマですが、採用戦略の原点に立ち返ってみました。

 

皆さん、採用成功のゴールまでの道筋を描けていますか?

 

「例年通り」というもはや何年前のやり方かわからないものでは、

他社と勝負はできません。

 

戦略上のどのポイントを見直すべきか、いつもご発注頂く採用代理店の方々のやり方を参考に、弊社なりにその手順を紹介してみます。

 

 

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①打ち出し

採用戦略の中でもっとも重要なのが打ち出しです。

会社の魅力を整理して、競合するライバル社に負けないポイントを伝えましょう。

このポイントをおさえた採用広告の制作や学生との対話を重ねることで、

学生にとってのオンリーワン企業になる可能性が高まります。

 

具体的にどんな風に打ち出しを考えるかというと……

たとえば、同じように魅力を語れるA・B・C社があるとします。

規模も知名度も大体同じくらいだとしましょう。

 

◎飲食業界ABC社のこれまでの魅力

・人に直接ありがとうと言われるやりがいのある仕事

・2年目で店長になれる

・社員同士仲がよくアットホームな社風

 

このままでは、めちゃくちゃありきたりな魅力で、

3社とも差別化ができていません。

(でも、こういう会社よく見かけますよね~)

しかし、ここに打ち出しの色を加えてみると、

会社の顔つきがそれぞれ変わってくるのがわかると思います。

 

◎飲食業界A

「『あなたに会いたくて、今日も来ちゃった』と言われる仕事」

・人に直接ありがとうと言われるやりがいのある仕事

・お客様一人ひとりに対するホスピタリティを大事にしている

・自分のファンの常連客が何人もできる

 

◎飲食業界B

「2年目で、売上20億円の社長を目指してください」

・2年目で店長=お店の経営者になれる

・マネジメント・マーケティング・営業・会計…すべての責任者である

・毎月の売り上げは何十億になる店舗もある

 

◎飲食業界C

「地元の人に愛されるお店を、チームメンバーの個性で盛り上げる365日」

・休日でもお客様と一緒にキャンプやBBQに行くほど距離が近い

・イベントやメニューは各店舗のオリジナル

・勉強会やイベントの企画会議など、接客以外のスキルも学ぶ機会が多い

 

 

このように、文字情報だけでも、

はっきり会社の個性が表れるのがわかると思います。

重要なのは、「」の部分です。

何を一番重要な魅力として会社を伝えていくのか?

会社の今後の事業や、今必要な人材などを考えた上で設定していきましょう。

 

 

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②集客

ときどき、「集客ができないので採用動画を検討しています」という

難しい相談をしてくださるお客様がいます。

採用動画をつくること自体はプラスに働きますが、

残念ながら集客に即効性のあるものではありません。

集客とは学生との接点をどう作り、呼び込むかです。

説明会への呼び込みを目的とするならば、どのように導線をひくのか考えましょう。

いくつか方法をピックアップしてみました。

 

◎就職ナビサイト

マイナビやリクナビのようなものですね。

学生にとっては業界やキーワードなどから検索できるので

手軽に企業と接点をもてます。

基本的には広告費用をかければかけた分だけ結果がでる、

マストでおさえておきたいものです!

 

◎合同説明会

ビッグサイトなどで開催する大きなものから、

10社程度で行う比較的小さなイベントまで様々あります。

とにかく接点をもちたいのであれば、

ナビのオープンと同時期にある大型のイベントに出展することがおすすめです。

ある程度ターゲットに即した人物に会いたい場合は、

小規模のイベントのほうが集まる学生のタイプが決まっている場合があるので便利です。

直接学生に会うので、社員の身だしなみやプレゼン、採用ツールの準備はしっかりと。

 

◎風変わりなイベント型説明会

オモシロ説明会を開催して学生を呼び込みます。

会社に興味がない学生でも「この説明会面白そう」と思って

来てもらえるのが他にはない効果です。

説明会の開催にどれだけ費用をかけクオリティを高められるか、

この説明会の宣伝にどれだけ力をかけるかが成功を左右します。

 

◎紹介会社をつかう

説明会の開催日程などを学生に直接紹介してもらい、

実際に説明会に出席し、その後採用となれば

一人当たり何十万円を支払う、という契約と、

一人説明会に来てもらったらいくら支払う、という契約があります。

基本的には前者が多いのではないでしょうか。

会社の知名度や打ち出しの良しあしに左右される可能性が高く、

ごっそり来てもらえる集客方法ではありません。

採用終盤戦の最後の綱という使い方にするのが良いでしょう。

 

◎大学・部活(サークル)とのコネクション

大学の就職課にコネをつくるのは実は難しいことです。

特に有名上位校などは企業の実績がないと難しいので、

新設校や、比較的就職率の良くない学校であればOKがもらえるかもしれません。

一度学内説明会などに出られると、

来年以降もお付き合いできる可能性が高いので、積極的にトライしてみたいですね。

また、大学の卒業生の社員をスカウトマンとして送り込むことで、

教授に紹介してもらったり、部活・サークル内で紹介してもらえることができます。

ごっそり集客できるものではありませんが、

社会人1年目の研修の一環として、

そんな仕事を与えてみるのも良いのではないでしょうか?

 

DM

大手ナビサイトの学生リストなどを利用して、

ターゲット学生の自宅に採用広告のDMを送ることもできます。

前述のイベント型説明会の呼び込みチラシなどには効果的ですが、

ツールの制作費用と合わせると、けっこうな金額がかかります。

(予算的に200万くらい軽く出せるよ~という企業はべつですが…)

3年以上の長期的な採用戦略として考え、

会社の知名度を上げたい場合は挑戦する価値がありますが、

即効性のある集客としてはなかなか難しいでしょう。

 

◎自社サイト、SNS広報

自社サイトやSNSを利用した広報で、「説明会やるよ!」と告知する方法です。

会社の知名度や、ファンの数に比例すると思いますが、

ほとんど学生に知られていないBtoBの企業には、効果的な集客方法ではないでしょう。

とはいえ無料~安価で告知できるものなので、使えるものは使っておきましょう。

ただし、明らかに顧客や株主しか見ないようなページにまで

「会社説明会開催中!」と表示させると、人材不足感が否めないので、

採用情報などに控え目に掲載したほうがスマートだと思います。

 

 

まだ取り入れていない方法があったり、

あまり効果的でないところに注力していた、なんて方は、

見直しをしてみてくださいね。

 

 

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③惹きつけ

「学生をどうファンにさせるか」が惹きつけのポイントです。

段階としては、①会う前、②会うとき、③選考~内定・入社までの3段階が基本です。

対談のテクニックもあると思いますが、今回は効果的な採用ツールをご紹介します。

ここが足りていなかった!という箇所を見つけてくださいね。

 

①学生に会う前(誰でも見られる情報)

・就職ナビ

・採用サイト

・採用動画

・リーフレット(DM・合同説明会などで)

 

この4つはできればどれも用意したいものです。

学生にとっては、まだ漠然と企業を見ている最中なので、

インパクトのあるテイストのほうが印象に残りやすいですね。

特に力を入れたいのは、採用サイト。

わかりやすい文字情報+動画もぜひ掲載したいところ!

動画のない採用サイトに比べると、

採用への意欲を感じさせることができます。

映像だから伝えられるリアルな会社の雰囲気を、

インターネットを通して世界中に届けることができるのも強みです。

 

 

②学生と会うとき(ターゲット学生に直接渡すもの)

・入社案内

・採用動画(説明会などで)

 

興味をもって足を運んでくれた学生には、

しっかりとした会社情報を伝えましょう。

少しボリュームのある入社案内や、

仕事内容がわかりやすく、学生のモチベーションの上がる

採用動画を用意したいものです。

学生と企業のはじめてのきちんとした接点になるので、

この部分のツールのクオリティは外せません。

 

★ちなみにこの採用動画をアレンジすれば、

バーチャル会社説明会もできそうですね!

遠方で来られない学生などにはありがたい採用活動ができそうです。

 

 

③選考~内定・入社まで(懸念点を払しょくするもの・意志を強めるもの)

・親向けツール

・書き込み式ツール

(・採用サイト)

(・採用動画)

 

③は制作の優先順位は高くないものの、

内定辞退率が高い、いわゆる不人気業界の企業には

用意していただきたいものです。

 

親向けツールは、「その会社で本当に大丈夫なの?」と

感じる保護者のためのツールです。

親子ともどもファンにさせましょう。

待遇や制度の面ではどうか、先輩社員は幸せな人生を歩んでいるかどうかに

フォーカスすることがポイントです。

 

書き込み式ツールは、成長志向の強い学生への宿題のようなものです。

今後の目標や、渡された課題の進捗状況、これまでの自分の整理などが

書き込める機能があると良いですね。

内定~入社までほったらかしにせず、「ちゃんと君が入社するのを待っているよ!」

という気持ちをこめて渡します。

ときどき書き込み状況をチェックするのも効果的です。

 

採用サイトや動画は①と同じものですが、

採用終盤まで見られることを意識して、

内定後にも学生が安心できる内容になっていることが大切です。

ページ構成でいうと、教育・制度などの項目はあると良いでしょう。

 

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■結論:採用準備はお早めに。

今回はちょっと長文になってしまいましたが、

最後までお読みいただいた方はありがとうございました!

 

採用戦略って、けっこう最初から最後まで考えることが多いと思いませんか?

ざっくりと紹介しましたが、競合の採用手法や、

自社に合った学生のターゲティングなどなど、考えることはたくさんあります。

 

暑い夏が過ぎれば、すぐに秋採用、来期の採用と待ったナシ。

自社が躓いている採用戦略はどこなのかを見定めて、

じっくり採用準備を整えましょう。

 

もしかしたら、「すべてやっているのに、効果が出ない…」

という企業もあるかもしれません。

そんなときこそプロに相談するときです。

 

動画制作と合わせて、採用戦略のご相談も無料で可能ですので、

お気軽にご連絡くださいね。

貴社の打ち出しのポイントから、じっくり考えたいと思います。